川嶋渉作品の額装は随分前からさせて頂いている。
今まで色々なスタイルで発表させてもらいましたがそれは作家のこだわりも含まれている。
新しいデザインを作るときはもちろん
川嶋さん自身にもアイデアを貰ったり、会話の中にあるヒントを形にしたり
作品の持つイメージを導くことを大切にしているつもりだ。
今回の展示では、ヤマモト主催の展示とあって1点だけ初めて額縁屋主導でデザインしました。
以前から川嶋作品の代表作「みなも」に、合わせたかったスタイルです。
しかし普段の展覧会ではしない、いやしたくない
いわゆる「額縁が出しゃばり過ぎ!」に近いスタイルです。
額縁創作をする中で一番気にする所は「額屋善がりのでしゃばった額縁を作っていないか?」を自問自答し
作家の意向に徹する事のなかで遊ばせて頂くアイデアを見つける・・だと思っている。
「じゃ何故今回のこの額は?」・・と突っ込まれることでしょう。
今回は川嶋さんからヤマモトの遊び(アイデア)を前面に入れて作る約束をしています。
即ちこれは作家との絆、長年の信頼関係で作成してきた証でありオマージュである。
私はそう思い自信を持って発表している。
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