2013年2月6日水曜日

2月恒例曽根茂作品展示

ウインドウギャラリーでは現在曽根茂作品を展示しております。

曽根先生との会話の中で裏話を聞く事があります。

先生のブログを見ていられる方は赤裸々に語られている無骨で真面目な部分をご存知の方は多いでしょう。(笑)


先日会食の中で曽根先生の新たなクリエイティブな発見がありました。
ご自身の描く絵に対して語る時「ウソの絵を描いています。」「僕の絵は嘘つきです。」と頻繁に言われているがポジティブな表現をしては?と問いかけました。

すると曽根茂の絵描きにはそこにしっかりとした意図があった。

「僕のやり方は特定の場所の風景より、組み合わせて作り出した理想の風景を描いている。
また見る側が様々なストーリーやノスタルジックな感覚を持って下さる様な絵を描く事が僕の狙いであり描き応えもある。」・・という。
彼には具体的なわかり安い場所には興味が無く、独自の創造する世界で表現する作家なのだと拘りを理解した。
これは、曽根茂のオリジナルを求めるクリエイターだ、「ウソ絵」と言いながら自分の描き方を認知してもらう為の言い方なのだと知った。

他にもいらっしゃる(写真のように)忠実に描く方々は皆それぞれ全く違う所に拘りがあると思います。じっくり観ると写真とは違うモノを醸し出しておられます。

勝手な自論ですが、
作家に褒めるつもりで「写真のようだ!」だけでは終らずに
写真や実際の物(風景)との違い、絵の持つ空気感を見つけられるまで観てもらいたいです。
多分、写実作家は一番良く言われる「写真みたい」より写真との違いを探して伝える方が望んでおられると思います。

そんな事をふまえて「世に無い曽根茂が創り上げたウソの風景」を観に来てください。
そして自由な想像を膨らませてください・・・

2月28日まで展示しております。

作家が居ない展示ですので質問等ございましたら当スタッフもしくは
曽根茂先生自身のブログにてお答えします。